とっても気に入っていた腕時計とのあっけない別れ

思い出話というより、現在進行中なのですが…

その腕時計は、私が高校を卒業する頃、母と地元のデパートに行ったときに出会いました。

確か、腕時計を買いに行ったのではなく、たまたまデパートに入っていた時計屋さんが閉店セールをしているというのでふらっと立ち寄ったところ。

素敵な「その子」と出会ってしまったのです。

男性物のちょっとゴツめのシルバーのベルトにきれいなメタリックの深緑の文字盤。そしてシンプルでとてもスタイリッシュなデザイン。

どうしても欲しくなり母にねだってみたところ、高校卒業のいいタイミングだし、と意外とすんなり買ってくれました。

それ以来、10何年間、体の一部のようにどこへでもつけていきました。

仕事でもプライベートでも。

本当に、好きだったのです。

それなのに…

一年ほど前のある日、職場の飲み会でとんでもなく酔っぱらってしまい、恥ずかしながら前後不覚に。

次の日目が覚めて、ふと時計がないことに気付きました。

慌ててバックの中や家の中を探しましたが見つかりません。飲みに行ったお店にも確認したり、帰ってきたであろう道をたどってみたり。

どうしても出てきませんでした。

このことは後悔してもしきれず、一年たってもまだ忘れられません。

他の時計を買おうと思ってもどうしてもしっくりこなくて代わりのものが見つからないままです。

今でも、どこかからふっと見つかるんじゃないかと期待している自分がいます。